罪深きこと

 

 

例えこの映画を観たことがない人でも、

ダスティン・ホフマン主演「卒業」という映画の ラストシーン、

といえば、多くの人は何を指しているか、分かるであろう。

先日、私は「卒業」のラストシーンが自分の身に起こる
夢を見た。私はキャサリン・ロスで、ダスティン・ホフ
マンは私の知っている、あの人だった。

誤解のないように言っておきたいが、それは私が望んで
いることではない。大体、そんなことが起きてもらっては困る。

本当にそう思っている。

少なくとも、私が自覚している限りでは。

* * *

私の男性の好みは、結構、確固としている。
正確に言うと、魅力的だと思う男性には必ず共通点がある。

・知的であること


・自立心があること

・鎖骨が美しいこと

・細身で筋肉質であること

・白いシャツが似合うこと

・年上であること

・愛(もしくは、それらしきもの)を感じさせてくれること

近々配偶者となる予定の者は、上記項目の全てを満たして
いる。

* * *

私のダスティン・ホフマンも、知的で、自立心があって、
鎖骨が美しくて、細身で、筋肉質で白いシャツが似合って、
年上だ。

幸いなことに、最後だけが欠けている。だから夢でだけ、
私を一瞬、ときめかせたのだろう。

未明に目が覚めた私は、罪悪感のあまり、洗面台に張り付いて

激しく嘔吐した。